Windows Vista Service Pack 1(以下「SP1」)発表前のコードネームはFiji。
2007年8月29日、マイクロソフトはSP1のリリースについて発表し、9月24日にβ版をリリースした。
公式ブログによると、SP1にはバグフィックスやパフォーマンス、セキュリティの向上のほか、Windows Vistaで見送られたEFI (Extensible Firmware Interface) やexFATやワイヤレスLAN IEEE 802.11n(ドラフト 2.0)への対応、DirectX 10.1のサポートなどが盛り込まれる。
そして同12月5日にはリリース候補版を、2008年1月24日には新バージョン「Windows Vista SP1 RC Refresh 2」を、SP1のβ1を既に試している1万5000人のベータテスターに提供した。
同2月4日には、Windows Server 2008と共に、正式にSP1開発完了の報告があったが、2月21日、SP1のインストールに必要な3つのアップデートファイルのインストールでトラブルに見舞われ、1つの配信中止を余儀なくされた。
3月19日にWindows UpdateとDownload Centerに公開された。
自動更新は5月6日から始まった。
米マイクロソフトは現地時間の2009年3月5日、Windows Vista Service Pack 2(以下「SP2」)のリリース候補版を早期に提供するとした2月の約束を果たした。
このSP2はOSブート時の高速化、無線LAN使用時におけるパフォーマンスの向上のほか、Bluetooth 2.1およびBlu-ray Disc、VIAの64ビットプロセッサの正式サポートや一部の新機能が追加される見込みである。
また、過去のサービスパックによって作成されたバックアップデータをクリーンアップするユーティリティツールも用意される。
Windows Vistaの全エディションにおけるサポート期限(メインストリームサポート)は2012年4月10日までとなっている。
ビジネスユースのエディションである Windows Vista Business と Windows Vista Enterprise にはいずれも延長サポート(メインストリームサポート終了から5年)が設定されており、延長サポート期限は2017年4月11日までになる。
一方、ホームユースのエディションである Windows Vista Home BasicとWindows Vista Home Premium、およびホーム/ビジネスユースのエディションであるWindows Vista Ultimateにはいずれも延長サポートが設定されておらず、Windows XPの延長サポート期限より2年も短い。