Starter (スターター)
最下位版。
エディションカラーは白。
Windows XP Starter Editionの後継にあたる。
低価格PCが豊富な新興市場向けの低価格・機能限定版で、発展途上国対象のため、日本では販売されない。
Windows Internet Explorer 7とWindows メール、Windows Media Player 11は提供されるものの、それ以外のWindows Aeroを含めた新機能は全く提供されない。
これに加えて、
同時に開けるウィンドウの数が3つ以内
インターネットとメール以外のネットワーク機能を利用出来ない
ログオンパスワードを設定できず「高速ユーザー切り替え」ができない
DWMが提供されない
使用機種の性能に関わらず搭載可能なメインメモリの最大容量が1GBまでである
など、本来あるべき機能に対して大幅な制限が加えられる。
また、上位エディションへのステップアップグレードも存在しない。
なお、ログオン画面の背景は、他のエディションではオーロラのようなCGが使用されているが、Starterに限ってはWindows Server 2008と同じく純色のブルーとなっている。
バンドルされている壁紙やスクリーンセーバーなどが各国毎に異なり、各国の事情に配慮した形となっている。
Vistaのエディションの中で唯一64ビット版が存在せず、32ビット版のみのリリースである。
Home Basic (ホーム ベーシック)
下位版。
エディションカラーは薄緑に近い黄緑。
Windows XP Home Editionの後継にあたる。
Windows Internet Explorer 7とWindows メール、Windows Media Player 11の他にWindows フォトギャラリーなどのWindows Vistaの基本的な機能が提供される。
Starterと同様にWindows Aero Glassは提供されない。
インターネットや電子メール、Microsoft Officeなどのビジネスツールの利用を主な目的とするユーザー、十分な性能の備わっていないシステムを対象にしている。
ローエンドのメーカー製機種やごく一部のネットブックにプリインストールされているが、Home Premiumに比べて機能が落ちるためか搭載されている機種は比較的少ない。
Home Premium (ホーム プレミアム)
上位版。
エディションカラーは緑。
Windows XP Media Center Editionの後継にあたる。
Home Basicの機能に加え、Vistaの主要機能であるWindows Aeroやファイル単位のデータバックアップ、タブレットPC、更にビジネス向けのエディションにはないWindows Media Centerなどが提供される。
Windows AeroやWindowsムービーメーカーなどを使いたいユーザーや主にマルチメディアなどに代表されるエンターテイメント関連の利用を中心とするユーザーを対象にしている。
現在市販されている過半数のメーカー製機種、特に店頭販売されているほとんどの機種では、このエディションがプリインストールされている。
個人向けを対象とした直販メーカーやBTO機も、これが標準に設定されている場合が多い。
単体販売のVistaのエディションの中で、唯一アカデミック版のパッケージが存在する。
Business (ビジネス)
下位版。
エディションカラーは青。
Windows XP Professionalの後継にあたる。
中小規模の企業向けで一般企業のユーザーを対象としている。
Home Basicの機能を元に、Active Directory への参加やリモートデスクトップ、デュアルプロセッサ対応やIISなどのビジネス用途向けの機能が提供される。
法人向けのメーカー製機種にプリインストールされている。
Enterprise (エンタープライズ)上位版。
エディションカラーは黄。
Vistaで新設された。
ボリュームライセンス契約者のみへの提供であるためにパッケージ版が存在しない。
大規模なグローバル企業向けで、企業での情報処理技術者を対象としている。
Businessの機能に加え、多言語インターフェイスの対応や高度なセキュリティ機能、UNIXベースのアプリケーションを実行できる機能などが提供される。
Ultimate (アルティメット)
ホームユースとビジネスユースの機能を全て搭載した最上位版。
Vistaで新設された。
エディションカラーは黒。
正確には他のエディションは、このUltimateから機能を引き算した物となる。
Home PremiumとEnterpriseの機能に加え、ゲーム環境への統合機能が提供される。
Vistaのエディションで唯一32ビット版と64ビット版が同梱されており、Windows Ultimate Extrasによる各種サービスも提供される。
また、Windows ReadyBoost対応USBフラッシュメモリー等の特典も存在する。
ハイエンドのヘビーユーザーや本格的なユーザー及びゲーマを対象としている。
Ultimate以下のSKUでは、Anytime UpgradeによってUltimateへのアップグレードが差額を支払うことにより可能だったが、現在はこのサービスは終了している。
ハイエンドスペックのメーカー製機種に少数であるがプリインストールされている場合がある。
直販メーカーやBTO機の場合、Home PremiumやBusinessの代わりにUltimateを注文できる場合が多い。